2024年は大きな為替変動があり、円安へとシフトしました。
2025年も円安が解消する材料はなく、このまま円安の維持がされる見込みが高いです。
また、円安だけでなくエネルギー価格や輸送費の高騰などもあり、仕入れ価格が上がっているのも日常生活で実感しているでしょう。
決して中国輸入にとって有利な状況ではありませんが、円安でも中国輸入にはチャンスがあります。
今回は、中国輸入が円安でもチャンスな理由と為替変動の対策についてご紹介します。
目次
円安でも中国輸入がチャンスとなる理由
ニュースで見る為替相場は、対ドルであることがほとんどですが、中国輸入のときは対人民元の動きも注視します。
対人民元でも円安に動いており、中国輸入を利用している人にとって打撃も大きいです。
しかし、こんな円安の状況でもチャンスと言えるのが中国輸入。
その理由を2つ解説します。
円安によって撤退する店舗が出ている
ECサイトを運営している店舗も、円安によって安く仕入れができず、苦しんでいるところも多いです。
利益が合わずに撤退している店舗もあるでしょう。
このような苦しい状況が、新しくチャンスを掴むタイミングです。
また、最近のAmazonは中国の出品者が増えていますが、円安によってメリットが薄くなっています。
円安によってさまざまな影響があり、競合店も弱っている状況です。
ライバルが減っている状況をチャンスに変えましょう。
円安の影響は全店舗共通である
円安によって仕入れ価格が上がってしまうのは、全店舗が同じ状況です。
自分だけが不利な条件では太刀打ちができませんが、全店舗共通の悩みであれば、改善する策は出てきます。
実際に食品や日用品は、各メーカーが値上げを行い、相場自体が底上げされています。
相場が上がることで、仕入れ価格が上がっても利益率を維持することが可能です。
円安の影響は全店舗共通なので、値上げをするチャンスにもなります。
為替変動に負けない対策
為替は世界情勢によって変動するため、予測することは難しいです。
今の円安が続くのか、もっと円安が進むのかも事前に知ることはできません。
このような為替変動に負けないために対策できるポイントを3つご紹介します。
価格設定を上げる
前述でも解説したように、皆の仕入れ価格が上がれば必然的に販売価格を上げざるを得ない状況になります。
単純に今すぐ価格を上げて問題のない商品もありますが、ライバルがいる商品の場合は価格をあげれば他店に負けて売上ダウンとなるでしょう。
しかし、OEMでオリジナル性を取り入れることで、他店との差別化を図ることが可能です。
オリジナル商品であれば、値上げしても他店との価格を比較される影響を抑えられます。
仕入れ価格を下げる
円安によって仕入れ価格が上がっている状況ですが、やり方によっては仕入れ価格を下げることも可能です。
簡単な方法としては、発注ロットを増やすことで価格交渉の材料になります。
その他、素材の変更やスペックの見直し、余計な付属品の排除をすることでコストダウンできる可能性もあります。
輸送コストの見直し
輸送コストも上がっており、利益の圧迫に繋がっています。
輸送コストに関係するのは、商品のサイズや重さです。
取扱商品をなるべく小さなものにシフトして、輸送コストを軽減させるのも1つの方法。
また、納品までのスケジュールは長くなりますが、航空便から船便に変えることで安く抑ええられます。
輸送コストの見直しも、利益獲得のために有効な手段です。
まとめ
円安によって厳しい状況はどの店舗も同じであり、その中で工夫をして利益を獲得していくことが競合店に勝つチャンスが生まれます。
「円安だから仕入れ価格が安くできない・・・」というのは思い込みで、考え方や工夫によってコストダウンも不可能ではありません。
ピンチをチャンスに変えられるかが、これからのEC販売の勝負です。