EC販売で成功するには、利益の獲得が第一です。
売上が増加したとしても、薄利多売では労力が増える一方で利益が思ったように残りません。
そのため、中国から仕入れるときに価格の交渉をすることが大切です。
しかし、「どのように交渉したら良いかわからない」という方も多くいます。
今回は、中国輸入で仕入れ価格を交渉するポイントと交渉術についてご紹介します。
目次
EC販売で成功する近道はコストにかかっている
EC販売をするときに、運営費用や広告費、商品の仕入れ費用、梱包代、発送代、人件費といったさまざまなコストが掛かります。
その中でもEC販売で成功するためには、商品の仕入れ費用を抑えることが成功の近道。
なぜなら、仕入れ価格を抑えればその分の利益が増えるからです。
販売価格を上げて利益を増やそうと思うと、相場の範囲を超えると売上が急激に落ちます。
その他の運営費用、広告費、梱包代、発送代、人件費を削ろうと思っても、大幅な削減は難しく必要最低限のコストは掛かるでしょう。
仕入れ価格を交渉して下げられれば、現状の体制を変えなくても利益の増加が見込めます。
中国輸入の仕入れで価格交渉するときのポイント
仕入れ価格の交渉をするときに、単に「安くしてください」では、関係性を持った企業で無い限り難しいです。
価格交渉するときのポイントは6つ。
・複数の会社へ相見積もりをする
・仕入数のロットを上げる
・素材の変更
・元型を使ったOEM化
・不要な付属品をなくす
・信頼関係を築く
それぞれの項目について具体的に解説します。
複数の会社へ相見積もりをする
中国の大手仕入れサイトのアリババやタオバオで、よく類似した商品が販売されているのを見たことはないでしょうか?
同じ商品や似た商品を、中国では複数の企業が取り扱っていることが多いです。
Aという商品を仕入れたい場合、取り扱っている会社が5社あれば、5社に声を掛けて同条件で見積もりを依頼しましょう。
これが相見積もりであり、最終的に価格の安いところ、条件の良いところを選択できます。
仕入数のロットを上げる
仕入れ価格の交渉には、相手側にもメリットがないと応えてはくれません。
仕入れ価格の交渉で最もよく使われる交渉術です。
仕入れサイト内でもロットによって価格が変わりますが、より大きなロットで交渉することで、さらに安くする可能性が出てきます。
・素材の変更
商品に使う素材によって仕入れ価格が変わることも多いです。
アパレルの場合は、コットンやシルクといった天然素材を使用するとコストも掛かります。
ポリエステルなどの安価な素材を利用することで、仕入れ価格の交渉がしやすくなります。
元型を使ったOEM化
OEM化は他社との差別化を図るために大切な方法の1つです。
しかし、オリジナル性が強く金型から作ろうと思うとコストが高くなってしまいます。
その時は、工場で持っている元型を使いOEM化をすることで価格が抑えられます。
不要な付属品をなくす
商品には付属品がついていますが、よく見ると不要な付属品が付いていることも多いです。
例えば、掃除機に交換用のフィルターが入っている場合があります。
掃除機のフィルター交換は短期間で必要なものではないので、付いていないことでクレームになることはまずありません。
必要になったら個別で買えるようにしておけば、お客様が不便に感じることもないでしょう。
このような余計な付属品をなくすだけで、数百円のコストダウンが簡単にできてしまうこともあります。
信頼関係を築く
取引の階数を重ねて、信頼を重ねていくことも仕入れ価格を交渉するポイントです。
今後も購入してくれるからと思えば、相手側にも交渉に乗るメリットがあります。
取引先との信頼関係も意識して、仕入先選びができると良いでしょう。
まとめ
中国輸入で仕入れ価格の交渉をするときに、いきなり何のメリットも与えずに交渉することは難しいです。
相手の立場になって交渉を考えると、仕入れ価格を下げる交渉術が見つかりやすくなるでしょう。