輸入許可通知書の取得方法と関税計算のすべて|転送ネコ完全ガイド

中国から商品を輸入する際に必ず理解しておくべき「輸入許可通知書」。タオバオや1688を使った個人輸入・ビジネス輸入において、この書類の取得プロセスや関税計算方法を知っているかどうかで、輸入コストや手続きのスムーズさが大きく変わります。本記事では、転送ネコの豊富な輸入代行経験を基に、輸入許可書の取得方法からOCS EEC輸入とB2C輸入の違い、具体的な関税計算方法までを詳しく解説します。

輸入許可通知書の取得方法

輸入許可通知書とは?

輸入許可通知書は、税関が輸入商品の審査を終え、輸入が許可されたことを証明する正式な書類です。輸入許可書があれば、消費税控除が出来ます。

どのような場合に商業輸入(EEC)とみなされるか?

OCSを利用した輸入において、以下のいずれかに該当する場合、商業輸入として扱われます。

  1. 荷受人が会社名義、または名称に「shop」「ショップ」「commercial」などの商業用語が含まれている場合
  2. 1つの運送状番号に複数の小包が紐づいているの場合
  3. 転送ネコより指定の場合

輸入許可通知書D/Oの取得プロセス
輸入許可書は自動的には発行されないということです。輸入者自身が日本OCSに連絡し、申請を行う必要があります。

OCS EEC輸入とB2C輸入の違い

中国からの輸入には主に「EEC輸入(商業輸入)」と「B2C輸入(個人輸入)」の2つのルートがあります。それぞれの特徴と違いを理解することで、より効率的でコスト効果の高い輸入が可能になります。

申告価格の取り扱い違い
最大の違いは申告価格の評価方法にあります。

B2C輸入(個人輸入)
申告価格の60%評価が適用されます
例:CIF価格が16,666円の場合 → 9,999円と評価(16,666×0.6)
1万円以下の場合は関税が免除

EEC輸入(商業輸入)
申告価格の100%評価が適用されます
例:CIF価格が16,666円の場合 → 16,666円で評価

その他の重要な違い

比較項目B2C輸入(個人輸入)EEC輸入(商業輸入)
対象者 個人事業者
申告価格 60%評価100%評価
輸入許可通知書なしあり
適用品目個人使用範囲内の商品商業用・大量輸入商品
支払いタイミング荷物引渡し時後払い

どちらを選ぶべきか?
少量・個人使用 → B2C輸入がお得
大量・転売用 → EEC輸入が適切

転送ネコでは、お客様の輸入目的や数量に応じて最適な輸入方法をアドバイスしています。迷った場合はお気軽にご相談ください。

輸入許可通知書に記載される税金の計算方法

【基本計算式】
CIF金額(USD) = FOB金額 + 実重量 × 0.83(送料)
B2C取引:CIF金額 = CIF金額 ×0.6
EEC取引:CIF金額 = CIF金額

※USDをJPYに換算する。
※「転送ネコ」提出のインボイス金額がCIF金額として扱われる。

1.関税 = CIF金額 × 税率
2.消費税 = (CIF金額 + 関税) × 7.8%
3.地方消費税 = 消費税 × 22/78

【端数処理規則】
CIF金額:千円単位切り捨て(例:57,865円 → 57,000円)
関税:100円単位切り捨て(例:3,705円 → 7,700円)
消費税:100円単位切り捨て(例:4,758円 → 4,700円)
消費税・地方消費税:100円単位切り捨て(例:1,325円 → 1,300円)

【関税免除条件】
■ 関税免除対象:
1.商品自体が関税免税対象であること
2.CIF金額が10,000円以下
( B2C取引例:16,666円×0.6=9,999.6円で免税)

■ 消費税免除条件:
1.消費税/地方消費税が100円未満の場合
(100円単位切り捨て後0円となる場合)

まとめ

輸入許可通知書D/Oの取得と関税計算は、中国からの輸入ビジネスにおいて重要なプロセスです。要点を再度確認しましょう。

輸入許可書は商業輸入(EEC)の場合に必要で、自動的には発行されない
B2C輸入では60%評価で関税計算できるが、EEC輸入では100%評価
関税・消費税の計算には端数処理規則が適用される
1万円以下のB2C輸入は関税免除の可能性

転送ネコを活用すれば、これらの複雑な手続きを簡単に、かつコスト効率よく行うことができます。中国輸入でお困りのことがあれば、ぜひ転送ネコの専門チームにご相談ください。