アパレル商品で販売されているものは、中国輸入で仕入れているケースが多くあります。
ネット販売で展開しやすいジャンルで、低価格で仕入れがしやすいのも中国輸入で主力とされているポイントです。
しかし、中国輸入したアパレル商品は、日本では当たり前の品質タグや洗濯表示がされていません。
知らずにそのまま販売してしまうと、大きな問題になってしまいます。
今回は、中国輸入したアパレル商品の品質タグや洗濯表示の義務や注意点についてご紹介します。
目次
中国輸入したアパレル商品に品質・洗濯表示タグは必要?
アパレル商品の品質表示や洗濯表示のタグは、日本の法律「家庭用品品質表示法」によって義務付けられています。
税関でのチェックがあるわけではないので、輸入はできるのですが、品質・洗濯表示タグがないと販売ができません。
日本語での決められた表示が必要なので、海外からの輸入品はすべて品質・洗濯表示タグが必要になると思っておきましょう。
品質・洗濯表示タグを付けないとどうなる?
品質・洗濯表示タグを付けないまま販売してしまうと、20万円以下の罰金を支払う罰則規定があります。
見つからなければと、安易に表示タグがないまま販売している業者も見かけますが、メリットはないのでやめておきましょう。
品質・洗濯表示タグがない場合のリスク
品質・洗濯表示タグがないことで、罰則以外にもリスクがあります。
日本では一般的に、品質・洗濯表示タグがついているのが当たり前という感覚なので、店頭では購入されにくい原因の1つになるでしょう。
ネット販売だったとしても、商品が届いたときの印象もよくありません。
Amazonや楽天市場などのモールサイトで販売した際に、運営元にクレームが行ってしまうとペナルティになってしまう可能性もあるので、罰則よりもリスクが高いです。
品質・洗濯表示タグに必要な項目とは?
繊維製品であるアパレル商品は、法律に沿った必要表示項目があります。
主な記載内容は以下の4つです。
- 繊維・素材表記
- 洗濯取扱方法
- はっ水表示
- 連絡先
それぞれの項目について、どのような内容か解説します。
繊維・素材表記
商品に使われている素材の割合を表記します。
「綿100%」「ポリエステル100%」といった表示を見かけたことがあるでしょう。
製品によってはパーセンテージまでの表示が必要ないものもあります。
洗濯取扱方法
家庭で洗濯できる方法を、決められた記号を使って表示する必要があります。
「家庭洗濯」「乾燥」「アイロン」「クリーニング」「漂白」といった5つの基本表示があり、付加記号と合わせて表示をしなくてはいけません。
はっ水表示
レインコートなど、はっ水機能がついた商品の場合は、はっ水表示をしなくてはいけません。
ただし、製品によってははっ水表示が必要ないものもあります。
連絡先
表示者名として「会社名」「住所」「電話番号」などの連絡先の記載が必要です。
必ずしも販売者というわけではなく、輸入業者でも問題ありません。
まとめ
品質・洗濯表示タグは、法律として義務になっているので、表示ルールに沿って取り付けましょう。中国輸入でアパレル販売をしている業者の中には、稀にタグを付けていないケースもあります。ただし、罰則やAmazonなどのモールサイトからペナルティが入る場合があるので注意しましょう。